2013年04月04日 23:00
「自転車」を活用したまちおこしやビジネスチャンスについて提言した
ガイド本「自転車コミュニティビジネス~エコに楽しく地域を変える」が
学芸出版社(京都市下京区)から出版された。
企画したのは、自らNPO法人を設立して自転車ビジネスを展開してきた
滋賀県立大環境科学部の近藤隆二郎准教授(環境社会システム)。
自転車が“エコ”な生活の幅を広げ、
地域や産業の振興に貢献していく事例を紹介している。
近藤准教授は、平成18年に彦根市を拠点とするNPO法人「五環生活」を設立し、
レンタサイクル事業や「自転車タクシー」の運行などを展開してきた。
活動を振り返るとともに国内のさまざまな事例や動向を紹介しようと書籍化を企画。
同法人や、琵琶湖一周のサイクリングを通じた自転車の利用促進を図る
「輪の国びわ湖推進協議会」のメンバーらが執筆を手がけた。
同書では、自転車の移動能力の生かし方やエコライフの楽しみ方などを紹介。
時代ごとに生まれては消えていった自転車の
関連ビジネスの事例などについても取り上げている。
また、子供から高齢者まで需要が拡大する中で
放置自転車が増えないよう、中古車のリサイクルが
社会的ニーズになるとも指摘している。
執筆と編集を手がけた近藤准教授は「自転車コミュニティビジネスを
ホスピタリティ(もてなし)産業としてとらえることで、市場の開拓や販路の拡大など
新たなビジネスチャンスにつながる」と話している。A5判、本文180ページ、
1部1995円。問い合わせは学芸出版社((電)075・343・0811)。