2013年03月29日 23:00
貸自転車や自転車タクシー事業を展開する
彦根市のNPO法人「五環生活」代表理事で、
県立大環境科学部の近藤隆二郎准教授(47)が中心となり、
全国の事例を紹介した本「自転車コミュニティビジネス-エコに楽しく地域を変える-」が、
学芸出版社(京都市)から発刊された。
自転車を使ったまちづくりや地域活動のヒントを紹介している。
執筆は、五環生活のメンバーや、琵琶湖一周サイクリングを進める団体
「輪の国びわ湖推進協議会」会員らが担当。
全国各地の事例を手分けして調査、取材し、自転車の良さや利点を含めてまとめた。
本では、徒歩より飛躍的に広がる移動範囲や、燃料の必要ないクリーンさ、
誰でも乗れる気軽さなど自転車の特性を生かした、イベントや小旅行など
さまざまな楽しみ方を紹介。まちづくりで活用されている実態も伝えている。
自転車を生かした新しい福祉事業として、ホームレスや生活保護受給者に
レンタサイクル業務を依頼するNPO法人の活動も掲載している。
最近流行の「自転車ガール」にも着目。女性用にハンドルを小さくしたり、
華やかな色やデザインを取り入れたりした商品も多く、
店内に自転車を持ち込め、修理や整備もできる
喫茶店「サイクルカフェ」も全国で増えている。
近藤准教授は「自転車好きでなくても楽しめる内容」とPRしている。
A5判百八十ページで、税別千九百円。全国の書店で販売している。