2012年04月12日 09:40
自転車で暮らし変えて 滋賀県協議会、知事に27施策提言
自転車を交通手段として積極的に位置づけるとともに、
余暇やスポーツでも活用する提言書を、
滋賀県自転車利用促進協議会が11日、
嘉田由紀子知事に提出した。小学生による
琵琶湖一周体験「風の子」事業をはじめ、
自転車を持ち込めるサイクルトレイン(列車)や
バスの活性化を盛り込んだ。
「自転車がかえる湖国の暮らし」と題し、
学識者やNPOの代表、交通事業者ら
29人でつくる同協議会が昨年度、
10回の会合を重ねてまとめた。
県が本年度末をめどに策定を進める
滋賀交通ビジョンに反映させる。
提言書では、推進組織を市民や団体、
行政、企業などが共同で設け、日常生活と
観光の両面で施策を進めるとした。
自転車通勤をしやすいにように着替えや
駐輪の場所を含めたサイクルステーションの設置、
県内の自転車情報を集約したホームページの
開設など27施策を記している。
大津市の県庁で、同協議会の伊吹惠鐘会長から
提言書を受け取った嘉田知事は「低炭素社会の
視点からも、車よりも自転車を選んでもらう仕組みが
必要だ」と語った。近藤隆二郎副会長は
「(県内の百八カ寺を巡礼する)びわ湖百八霊場を
自転車で回る『お寺リング』など、ゆっくりじっくり
味わうツアーもおもしろいのでは」と話した。